理事長「歳時記」2026年春
2026 年 04 月 29 日
春の訪れとともに咲き始めた桜(ソメイヨシノ)から、ハナミズキの開花
までの期間の短さに驚きました。ツツジの花も待ちきれず、次から次に
咲く花を愛でることは楽しめますが、春の期間が短くなったようです。
気象庁では、4月17日に最高気温が40℃以上の日の新たな名称を「酷暑日
(こくしょび)」に決めたことを発表しました。天気予報で使われる
「予報用語」に追加し、今年の夏から運用されます。近年の記録的な高温
を受け、危険な暑さであることを簡潔に伝えて注意喚起を強める狙いも
あります。因みに25℃以上の日は「夏日」、30℃以上は「真夏日」、
35℃以上は「猛暑日」と呼ぶことは変わりません。夏日はもうすぐです。
巷では、富士山大噴火が話題となっています。現在気象庁の「富士山の
火山活動解説資料」では、火山活動に特段の変化はなく、静穏に経過し
ており、噴火の兆候は認められません。富士山は、そのような気配も無
く雄大な姿です。芝桜もいつもの年と変わらずに咲いています。花を楽
しめるのは、花を守る人がおられるからです。

俳句の世界では、高濱虚子(1874-1959)が健康祈願を神社と二日灸をか
けて詠った句がありました。
◎富士浅間二日灸の煙かな
富士山本宮浅間大社近くの民家からも、お灸の煙が立ち上っていたので
しょうか。この季節の春ののどかな様子を描いていました。正岡子規の
お弟子さんで、季語の二日灸を良く用いられていました。
対峙する短歌を作ってみました。
◎ 裾野染め目に焼き付ける芝桜花守人の二日灸かな
2026(令和8)年4月
一幡 良利(いちまん よしとし)
