「国際盲ろうの日」記念イベントについて
2026 年 08 月 05 日
2026年7月25日土曜日、東京大学リサーチキャンパス内講堂において「国際盲ろうの日記念イベント」が開催されました。
これはヘレン・ケラーの誕生日である6月27日が昨年の国連総会で「国際盲ろうの日」と定められたことを記念して、
盲ろう者の日常生活・教育・就労等に対する理解の増進を目的に企画された催しです。
当初は、まさに6月27日の開催を予定しておりましたが、季節はずれの台風襲来により約1ヶ月後に順延して開催されたものです。
共催は社会福祉法人全国盲ろう者協会、NPO 法人全国盲ろう児教育・支援協会、東京大学先端科学技術センター学際バリアフリー研究分野
福島研究室、社会福祉法人桜雲会の四団体。
本イベントの一部は社会福祉法人 日本盲人福祉委員会の助成を受けました。
猛暑日にも拘らず、40名を超える来場者に加え、80名を超えるオンライン視聴者の参加が得られました。
来賓各位のご挨拶に引き続き行われた第1部のシンポジウムでは、東京大学先端技術研究センター学際バリアフリー研究分野特任教授の福島智氏、
筑波技術大学障害者高等教育研究支援センター研究員の森敦史氏のお二人が約1時間半にわたり貴重なお話を提供して下さいました。
お二人の今日までの歩みは、視覚及び聴覚障害の程度と発生時期、推移が異なりますので、共通する部分と異なる部分があります。
お二人が「どのようにして事物や事象を把握していったのか」、最も重要なこの部分についても、それぞれ固有のアプローチの数々が紹介されました。
いずれも多くの困難を伴うものであったに違いありませんが、そうした体験の積み重ねを時にユーモアを交え、軽妙にご講演下さるお二人の姿に、
同様の障害をお持ちの来場者はもちろんのこと、全ての視聴者が惹きつけられたことは言うまでもありません。
福島先生は司会者からのリクエストに応える形で、以前お作りになった詩を披露されました。
「言葉を失うことにより、一度自らの周囲から世界が消失した。
しかし、盲ろう者特有の手段で言葉とコミュニケーションを再び獲得し、より豊かな世界を取り戻すことができた」といった内容に多くの視聴者が
勇気づけられました。

↑写真は指点字での情報伝達の様子です。
休憩を挟んで行われた第2部では、シンポジストのお二人を含む6名の方が講師を務め、グループ活動による体験会が行われました。
音声、触手話、指点字、手書き文字の四分野に分かれ、各グループの講師が参加者に対して、これらの基本をレクチャーする時間です。
こちらも約1時間半にわたり、個別指導を中心に個性あふれるコミュニケーション手段が紹介されました。
いずれのグループからも講師と参加者が交わす活発なやり取りが聞こえてきます。
また、受講者の多くは全く新しいコミュニケーションの扉に手をかけたことに興奮と喜びを隠しきれない様子でした。
皆様のお陰をもちましてイベントは大成功のうちに終了することができました。
