理事長「歳時記」2022年夏

2022 年 07 月 31 日

関東甲信地方では梅雨が記録的な短さとなり、6月末には猛暑が到来しました。その後再び大雨となり、ちぐはぐな天気となりました。真夏と梅雨を行ったり来たりと言う感覚でした。

庭先では、夏でも休みなく咲き続ける百日草の花が心を和ませてくれています。心地よいのか、幼きバッタが緑の草むらではなく、花の中で生活しています。

昔は、夏の土用にお灸(土用灸)をして体調を整える習慣があり、俳句の季語にもなっています。正岡子規一門の村上鬼城(1865-1938)が詠んだ句を紹介します。

○二つ三つあまりてすみぬ土用灸

(ふたつみっつ あまりてすみぬ どようきゅう)

お灸の艾(もぐさ)を二つ三つと数えていました。酷暑の土用の日に据える熱いお灸は、我慢の限界もあったのでしょうか。

新型コロナウイルスとの戦いにまだまだ終わりはないようです。四回目のワクチン接種が、始まりました。対峙する短歌を創作してみました。

○二つ三つ足りぬことこそ四つ目をルーティン変わらじワクチン接種

(ふたつみっつ たりぬことこそ よっつめを るーちんかわらじ わくちんせっしゅ)

 

2022(令和4)年7月

一幡 良利

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