日本児童教育振興財団助成事業(R2)『粟津キヨへの旅立ち 「ふみ子の海」から』(墨字版)

2020 年 12 月 31 日

日本で初めて盲女性として高等教育を受けた斎藤百合に続いて東京女子大学に入学し、百合が叶わなかった卒業を果たした粟津キヨをモデルにした伝記絵本を発行いたしました。

1919年新潟県で生まれた粟津キヨは4歳の時に失明し、9歳で高田盲学校に入学します。そこで8年間かけて点字の読み書きや白杖を使っての単独歩行、あんまの技術を学びます。ここで学んだことは彼女の生涯に亘って自立を支える基礎となりました。在学中に斎藤百合が『点字クラブ』で若い盲女性たちに「盲女子高等学園」の設立を訴え入学を呼び掛けた文章を読み、上京することを決意。百合が設立した陽光会ホームで実力を付け、東京女子大学に入学。卒業後郷里に戻って高田盲学校の教員となり、視覚障害と知的障害を併せ持つ生徒への教育に力を注ぎ、恩師である百合のように何人もの生徒を自立へと導きました。

本書は新潟で過ごした彼女の少女時代を中心に描かれています。日本語と英語の2カ国語で綴られた文章と絵で表現されていますので、様々な方にお楽しみいただけます。また、物語を味わいながら英語学習にもお役立ていただける1冊となっております。自らの手で力強く未来を切り開いて行く少女の姿から、きっと多くのものを得ることができるはずです。

文:タケシタナカ

絵:吉澤みか

監修:桜雲会

発行日:2020年1月15日

発行所:社会福祉法人桜雲会点字出版部

定価:2500円

☆墨字版に引き続き、点字版・音声版も近刊予定!

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