理事長「歳時記」2025年春
2025 年 04 月 29 日
今年、東京でのソメイヨシノの開花は3月24日。
通常、桜の花の寿命は2週間くらいですが、例年になく
満開となってから散るまでが長く楽しめました。
雨が多く、気温が余り上がらなかったからでしょう。
やはり異常気象の影響がもたらしたものでしょうか。
ゴールデンウィーク期間中にも地域によっては、
いろいろな種類の桜が楽しめるところもあるようです。
なぜなら、桜の種類は、600種を超えると言われていますから、
旅先でも、山奥にも探せばまだまだあるようです。
俳句の世界でも、桜と関連して正岡子規(1867-1902)が
明治34年(1901)に詠んだ句がありました。
もっとも、食の餅を詠んだ句ですが、春半ばに
桜餅と草餅を重ねたもので、医食同源を知り尽くした
彼ならではの表現でした。病魔に負けないように詠んだ句でした。
◎桜餅草餅春も半ばかな
桜の葉からは、塩漬けにして組織を破壊すると「クマリン」
と呼ばれる抗菌物質や甘い香りが出ます。餅の保存性や
風味を高めてくれます。草餅のヨモギの葉には「テルピノール」
と呼ばれる抗菌物質があります。また、お灸のもぐさにもなります。
桜・ヨモギどちらの葉にも同じような薬理作用がありました。
対峙する短歌を作ってみました。
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◎桜餅草餅並べ我が思う子規は灸据え花に行くけり
2025(令和7)年4月
一幡 良利(いちまん よしとし)
