理事長あいさつ

「桜雲会」(おううんかい)の名称は、旧東京盲学校校長の町田則文先生が、同窓会会長になられたときに生まれました。町田先生は、就任前に所属されていた東京女子高等師範学校(現お茶の水女子大学)の同窓会の名称が「桜蔭会」であったことや、日本女子大学の同窓会が「桜楓会」と名付けられていたことより、冠に桜を拝した「桜雲会」と命名されました(桜雲会発行の機関誌「豊桜」1号に記載)。

桜の花言葉は「精神の美」や「優れた教育」などで、美と教育(教養)が示されており、同窓会の名称が「桜雲会」となったのはとても良いことでした。

ことあるごとに、桜の花にも因んで職員の皆さんに伝えていることがあります。「あいさつをする」「はきものをそろえる」「そうじをする」の忘れがちな三つの躾です。

「あいさつをする」は思いやりの心で、感謝の気持ちが表れます。桜の花は、いつもおじぎをして礼儀正しく迎えてくれます。「はきものをそろえる」は美しいと感じる心で、誠実さが育まれます。桜の花は、いつどこで見ても美しくそろって咲いています。「そうじをする」は仕事を愛する心が養われ、物事のけじめをつける判断ができるようになります。花見の後、きれいに掃除がされていると清々しいものです。三つの躾を守り、桜雲のような施設を維持することを祈念し語っています。

現在の事業内容は、新規事業はもちろんですが継続性のある事業に力を注いでいます。その結果、視覚障害者の偉人を取り上げた絵本の発売も8冊目となりました。また共生社会に相応しい題材で、点字・墨字併記のバリアフリー図書も毎年出しています。視覚支援学校(盲学校)理療科に準拠した教科書は、点字、点字版電子データ、UDブラウザ、拡大文字、音声版の媒体として毎年提供しています。機関専門雑誌「鍼灸の世界 豊桜」は、過去には休刊もありましたが、現在は盲学校図書館、教育・研究者の方々に点字版では毎月(通巻659号)、墨字版では年4回(通巻166号)発売しています。恒例の行事となりました「盲偉人の歴史をたどるバスツアー」は、18回の開催となり、視覚障害のある人もない人も楽しんでいただいています。

更に委託出版事業は、自治体広報誌の点字・音声版の制作や、駅・公園の触知案内図の校正・監修へと拡がってきています。

これからも思いやりのある「視覚障害者の情報提供施設」としての責務を果たす所存でおります。今後とも皆様の温かいご支援を賜れば幸甚に存じ上げます。

2025(令和7)年9月
社会福祉法人 桜雲会
理事長 一幡 良利(いちまん よしとし)

 

(2019年4月より)理事長「歳時記」を連載開始しました。
以下のリンクよりご覧ください。

2025年春 2025年夏 2025年秋
2024年春 2024年夏 2024年秋 2025年冬
2023年春 2023年夏 2023年秋 2024年冬
2022年春 2022年夏 2022年秋 2023年冬
2021年春 2021年夏 2021年秋 2022年冬
2020年春 2020年夏 2020年秋 2021年冬
2019年春 2019年夏 2019年秋 2020年冬

現在位置:ホーム > 桜雲会について > 理事長あいさつ

このページの先頭へ